業務サーバパック(弥生シリーズ)に弥生会計をインストールしてみました


はじめに

BIGLOBEのクラウドホスティングサービスで提供している「業務サーバパック for 弥生シリーズ SC5」に弥生社が提供している弥生会計をインストールしてみました。
オンプレミス用(物理サーバ用)のクライアント・サーバシステムのパッケージソフトウェアを使い、リモートデスクトップ接続機能によりサーバにインストールした実行ファイルをクライアントPCから操作するようなイメージです。
本記事ではパッケージソフトウェアとして弥生会計20ネットワークを構築しました。

BIGLOBEの「業務サーバパック」はSQLサーバ、RDライセンスサーバがインストール済みで、すぐにアプリケーションをインストールして使えるように作っております。

※今回はWG(ワークグループ)構成を前提として、サーバ1台で利用するケースを想定しています。
※BIGLOBEクラウドホスティングではコントロールパネルから操作できるファイアウォールを有償オプションで提供していますが、今回は料金を抑える為に、Windows Serverに標準搭載されているWindows ファイアウォールを使う場合をご紹介します。

OS:Windows Server 2019

Microsoft製品パッケージ:Office 、RDS 、SQL Server

サーバスペック:1vCPU、メモリ4GB

ファイアウォール:Windowsファイアウォールを使う

以上の前提で構築します。

今回は以下のステップでインストール及び簡単な動作確認を行いました。

1.業務サーバパック for 弥生シリーズ SC5を購入する

2.スナップショット作成

3.Windowsファイアウォールを設定する

4.リモートデスクトップ接続して接続元PCから弥生会計のインストーラーをサーバへコピーする

5.データベースの事前設定

6.新規にユーザーを登録し、リモートアクセスを許可する

7.RDS(Remote Desktop Service)の構築

8.弥生会計をインストールする

9.データベース接続と簡単な起動確認

10.印刷設定

11.ライセンス追加登録

 

 

1.業務サーバパック for 弥生シリーズ SC5を購入する

コントロールパネルにログインし、左上の「クラウド対応ソフトウェアの購入はこちら」をクリックし、クラウドアプリストアのページを開きます。

「業務サーバパック for 弥生シリーズ SC5」を選択します。

商品の詳細ページを開き、「購入手続きに進む」をクリックします。

サーバ名等、必要な情報を入力します。
※ユーザー名、パスワードは画面内に書かれている注意点をご確認の上任意で指定してください
※FW構成とするため「IPアドレス」については”新規取得”=グローバルIPアドレス有りで設定します。
※メモリの追加作業はサーバ作成完了後に行います。

「確認画面へ」をクリックします。

「実行する」をクリックします。

以上でサーバ作成手続きは完了です。

受付完了後、サーバ作成完了の通知メールが届きます。
※多少の変動はありますが、1時間程度でサーバは作成されます

件名: 【完了通知】 サーバ作成 —BIGLOBEクラウドホスティング

「サーバ一覧」をクリック

サーバ一覧画面にて対象サーバ名をクリック

サーバ詳細画面にて「サーバ停止」をクリック

サーバステータスが「停止中」となった事を確認します。

サーバ情報の「スペック変更」をクリック

メモリを4GBに変更し、「確認画面へ」をクリック

確認画面にて「実行する」をクリック

以上でスペック変更手続きは完了です。

「サーバ詳細へ戻る」をクリック

サーバ詳細画面にて「サーバ起動」をクリック

下記ダイアログが表示されたら「OK」をクリック

サーバステータスが「起動中」となります。

画面を下へスクロールしグローバルIPアドレスを確認。

 

2.スナップショット作成

※サーバの設定やファイアウォールの設定によってはリモートデスクトップ接続できなくなる可能性を考慮し、先にスナップショットをとります。コントロールパネルより該当サーバを選択

「サーバ停止」をクリック

下記ダイアログが表示された場合「OK」を選択

サーバステータスが「停止中」となった事を確認します。

画面を下にスクロールし、スナップショットの「作成」をクリック

「確認画面へ」をクリック

「実行する」をクリック

以上でスナップショット作成は受付完了です。

下記メールが届いたらスナップショット作成の完了です。

件名:【完了通知】 スナップショット作成 —BIGLOBEクラウドホスティング

サーバを起動します。「サーバ起動」クリック

下記ダイアログが表示されたら「OK」をクリック

サーバステータスが「起動中」となったことを確認してください。

サーバステータスが「停止中」に「リストア」ボタンが選択可能になります。

もしWindowsファイアウォールの設定等でアクセスできなくなってしまった場合はこちらからリストアします。

なお、リストア完了後スナップショットは削除されますので、必要な場合は再度スナップショットの作成をお願いします。

 

3.Windowsファイアウォールを設定する

サーバへリモートデスクトップ接続し、Windowsボタンをクリック

↓をクリック

画面左端の「ファイアウォールとネットワーク保護」のアイコンを押し、「詳細設定」を選択

「受信の規則」→「リモートデスクトップ-ユーザーモード(TCP受信)」右クリック「プロパティ」

「スコープ」のリモートIPアドレス 〇これらのIPアドレスをチェックし「追加」をクリック

〇このIPアドレスまたはサブネット に許可したい接続元のIPを入力してください。

リモートIPアドレスにIPアドレスが設定されていることを確認し、「OK」を選択

※この設定を省略してしまうとランサムウェア等に攻撃される可能性が高まります。このサーバに接続できる【アクセス元IPアドレス】を必ず指定してください。

ポリシーが適用されていることを確認します。

「Windows セキュリティ」→「ファイアウォールとネットワーク保護」→「詳細設定」→「監視」→「ファイアウォール」→「リモートデスクトップ-ユーザーモード(TCP受信)」を右クリックプロパティ

先ほど設定したIPアドレスが表示されることを確認します。

「受信の規則」に戻り「リモートデスクトップ-ユーザーモード(TCP受信)」以外のリモートデスクトップサービス関連の規則を順次右クリックし「規則の無効化」で無効化してください。

※今回のWindowsファイアウォール設定は一例です。お客様判断にて必要な通信の許可設定をお願いします。

下記記事もご参考にしてください。

リフレクター攻撃へのセキュリティ対策!

 

 

4.リモートデスクトップ接続して接続元PCから弥生会計のインストーラをサーバへコピーする

※リモートデスクトップ接続でサーバにログインして、接続元PCのDVDドライブを読み込んでインストール作業を進めるとエラーが発生する場合があるため、ここでは弥生会計のインストールメディア内のインストーラをサーバのローカルフォルダーにコピーしてサーバ側でインストール作業を行います。コピーの際は隠しファイルも含め、全てコピーしてください。
リモートデスクトップ接続を立ち上げます
(接続元PCがWindows10の場合)「スタート」→「Windowsアクセサリ」→「リモートデスクトップ接続」→「オプションの表示」をプルダウン

「ローカルリソース」タブのローカルデバイスとリソースの「詳細」をクリック

お使いの接続元PCにより表示内容は異なりますが、ここでは「ローカルディスク(D:)」を共有します。□ローカルディスク(D:)にチェックを入れ、「OK」を選択

「接続」をクリック

ログイン後、エクスプローラアイコンをクリック

リモートデスクトップ接続先のサーバから接続元PCのDドライブが見えることを確認します。

接続元PCにて弥生会計のインストーラをDドライブへコピーしてください。リモートデスクトップ接続したサーバにて弥生会計のインストーラをDドライブからデスクトップへ再度コピーしてください。

 

5.データベースの事前設定

業務サーバパックではあらかじめSQL Serverがインストールされ、YAYOIというインスタンスが作成されています。

データベースの事前設定としてWindows認証、SQL Server認証混合モードに設定しsaパスワードを任意のものに変更しておきます。

SQL Server Management Studio を起動し、SQL Server認証にてログインをします。(アカウント名:sa、パスワード:なし)

オブジェクトエクスプローラーでルートのインスタンス名を選択し、右クリックして、プロパティを選択します。

 

「セキュリティ」を選択し、サーバー認証を「SQL Server認証モードとWindows認証モード」を選択します。

オブジェクトエクスプローラーから、[セキュリティ]-[ログイン]-[sa]を選択し、右クリックし[プロパティ]を左クリックします。


ログインのプロパティの画面に「パスワード」「パスワードの確認入力」の入力欄に、ご自身で任意のパスワードに変更します。

オブジェクトエクスプローラーでルートのインスタンス名を選択し、右クリックで「再起動」を選択します。ダイアログが表示された場合は「はい」を選択してください。

SQL Server Management Studio にて、SQLServer認証でsaでログインできることを確認します。

 

 

 

6.新規にユーザーを登録し、リモートアクセスを許可する

「Windowsボタン」を右クリックし「コンピューターの管理」を選択

「システムツール」→「ローカルユーザーとグループ」→「ユーザー」右クリック「新しいユーザー」を選択

ユーザー名、パスワードを設定し「作成」をクリックするとアカウントが作成されます。今回はtest01,test02,test03というアカウントを作成しました。

追加したアカウントのリモートアクセスを許可します。
「Windowsボタン」→『Windows システムツール』→「コントロールパネル」

「システムとセキュリティ」を選択

「リモートアクセスの許可」を選択

「ユーザーの選択」をクリック

「追加」をクリック

作成したユーザー名を入力し「名前の確認」

名前が検出されたことを確認し「OK」同じ要領でtest02,test03も追加します。

各ユーザー追加されたことを確認し「OK」

 

7.RDS(Remote Desktop Service)の構築

構築済の弥生サーバで下記を実施する必要があります。

7-1 RDセッションホストの役割のインストール

7-2  RDセッションホストサーバのライセンスモード設定およびライセンスサーバの設定(ライセンスサーバは「localhost」を指定)

RDSでクラウド型仮想デスクトップ環境を作ってみる に同様の記載がございますが、ここでは構築済みの弥生サーバをそのままRDセッションホスト、ライセンスサーバとして利用する前提で構築します。

事前作業

まずはRDセッションホストサーバとして、RDセッションホストサーバへのリモートデスクトップ同時セッションの許可設定をします。

サーバへリモートデスクトップ接続し、Powershellを起動して以下のコマンドを実行します。
gpedit.msc

ローカルグループポリシーエディタが開きますので、以下のとおり辿っていきます。
「ローカルコンピューターポリシー」→「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「リモートデスクトップサービス」→「リモートデスクトップセッションホスト」→「接続」→「リモートデスクトップサービスユーザーに対してリモートデスクトップサービスセッションを1つに制限する」という項目を右クリックし「編集」

”無効”にします。

接続元PCにて「リモートデスクトップ接続」アプリを複数立ち上げて、現在ログイン中のサーバに接続してみます。

3つ目の接続で以下のとおりのダイアログが表示され、リモートデスクトップの同時接続が2つまでしか出来ないことが確認できました。

7-1 RDセッションホストサーバの設定

構築済みのサーバのサーバーマネージャーより「役割と機能の追加」をクリックして、RDセッションホストの役割をインストールします。

「次へ」をクリック

〇役割ベースまたは機能ベースのインストール をチェックし「次へ」

〇サーバープールからサーバーを選択 をチェックし「次へ」

「リモートデスクトップサービス」→「リモートデスクトップセッションホスト」にチェックを入れる。

「インストール」を選択してください。インストールがはじまります。

RDセッションホストサーバが再起動するのを待ちます。RDセッションホストサーバ再起動後は、まだライセンスの構成が正しく設定されていないため、リモートデスクトップ接続が出来なくなってしまいます。

その場合コマンドプロンプトでmstsc/adminを指定するやり方とコンソール接続の2通りがあります。

初めてコンソール接続をご利用になる場合はユーザマニュアルの2.11をご参照ください。

ここではコンソール接続で進めますが、(社内のセキュリティ設定でJavaが動かないなど)コンソール接続が難しい環境の場合はコマンドプロンプトmstsc/adminで接続し、RDセッションホストサーバのライセンスモード設定およびライセンスサーバの設定を実施してください。

コントロールパネルにログインして、コンソール接続を開始します。
対象サーバの「コンソール/管理画面」ボタンをクリック

「VPN接続」をクリック

コンソール用VPN接続画面にてコンソール用IDとパスワード入力しログイン

「開始」をクリック

ネットワークコネクトのセッション画面が表示されます。

コンソール接続画面に戻り「コンソール接続」をクリック

下記画面が表示されたら「接続する」を選択してください。

「VMRC」→「〈Ctrl〉+〈Alt〉+〈Delete〉の送信」を選択

ログイン後、下記画面が表示されていたらインストール完了です。

7-2 RDセッションホストサーバのライセンスモード設定およびライセンスサーバの設定

PowerShellからローカルグループポリシーエディタ(gpedit.msc)を起動し、「ローカルコンピューターポリシー」→「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「リモートデスクトップサービス」→「リモートデスクトップセッションホスト」→「ライセンス」と辿っていきます。「指定のリモートデスクトップライセンスサーバーを使用する」を右クリックし「編集」を選択

”有効”を選択し、「使用するライセンスサーバー」にはlocalhostと入力し「OK」

「リモートデスクトップライセンスモードの設定」を右クリック「編集」

”有効”を選択し、RDセッションホストサーバーのライセンスモードを”接続ユーザー数”にし「OK」

これでRDセッションホストサーバの設定は完了しました。

この状態でサーバを再起動すると、以降はリモートデスクトップ接続が可能となります。

なお、今回利用した業務サーバパックにはRDSのライセンスが300まで利用できるように予め設定されておりますが、実際に使用するRDSライセンス数は利用者にて利用ライセンス数を申告する対応が必要となります。

詳しくは 11.ライセンス追加登録 をご確認ください。

 

8.弥生会計をインストールする

弥生会計のインストーラーをダブルクリック

下記ランチャー画面にて「弥生会計のインストール」をクリック

「インストール開始」を選択

「使用許諾契約の条項に同意します。」にチェックを入れ「次へ」を選択

ユーザー名、会社名を記入し、「次へ」を選択

インストール先を確認し「次へ」を選択

「インストール」を選択

「完了」をクリック

C:\Program Files (x86)配下にある「Yayoi」フォルダー右クリックし「プロパティ」を選択

「共有」タブで「詳細な共有」を選択します。

「このフォルダーを共有する」にチェックを入れ、「アクセス許可」をクリックします。

「追加」をクリック

リモートデスクトップユーザーを加えたときと同じ要領でユーザーを追加します。

各ユーザーに「フルコントロール」権限を付与し、「OK」

 

9.データベース接続と簡単な起動確認

ここでは5.データベースの事前設定で作成したsaアカウントを使ってデータベース接続を行います。データベース接続については利用するユーザー毎に実施する必要があります。ここでは仮にtest01でリモートデスクトップ接続し、データの新規作成にて設定します。

弥生マイポータルをクリック

下記画面が表示されたら「この画面をスキップする」

「弥生会計」をクリック

ライセンス認証については別途実施してください。ここでは「今は認証しない」を選択します。

環境設定ウィザードが表示されますが、こちらは任意で実施してください。

下記画面にて「データの新規作成」をクリック(「ファイル」→「新規作成」でも可)

ここでは「〇新規にデータを作成する」で進めます。

該当する勘定科目体系を選択して、次へ。

事業所名を入力し「次へ」を選択します。(法人番号の入力は任意)。
以降は任意の設定を選択します。

運用を開始する会計期間の決算期と期首日を入力して、次へ。

業種特有の勘定科目の使用の設定です。製造原価に関する科目を使用する場合は設定してください。

中間決算整理仕訳の設定です。必要に応じて任意で設定してください。

仕訳承認・電子帳簿保存の設定です。こちらも必要に応じて設定してください。

下記画面で「参照先」をクリック

localhost\YAYOIが選択された状態で「参照先の設定」を選択

「編集」を選択

「□サーバーにログインするユーザーを指定する」をチェック、ユーザー名sa パスワードは5.データベースの事前設定で設定した値を入力し「OK」を選択

「OK」を選択

「OK」を選択

「次へ」を選択

「作成開始」にて事業所データが作成されます。

「完了」をクリック

続いて消費税の設定ダイアログが表示されますがここでは省略いたします。

下記画面が表示されたらデータベースヘの接続が完了している状態となります。

 

10.印刷設定

印刷については、リモートデスクトップ接続機能を使っていますので、印刷時にローカル環境のプリンタにリダイレクトされます。そちらを選択してローカルのプリンタから印刷することが可能です。

 

11.ライセンス追加登録

SQL Server、Office、RDS(Remote Desktop Service)といったMicrosoft製品のライセンスはMicrosoft社のSPLA契約によってBIGLOBEより提供しておりますが、実際の利用ライセンス数については利用者にて申告の必要があります。そのため今回は3ユーザーという想定で紹介しますが、利用ライセンス数に変更があった場合は、変更のあった月の末日までに本手順にて正確なライセンス数の追加登録をお願いいたします。BIGLOBEクラウドホスティングでは、サブスクライバーアクセスライセンス(SAL)にて利用者数の申告を行ってください。サーバにアクセスする利用者ごとにSALを購入する必要があります。

コントロールパネルにログインして、「ライセンス」→「ライセンスサーバ一覧」から業務サーバパックで利用するSQL ServerとOffice&RDSのライセンス追加登録を実施します。「変更」をクリック

ライセンス数(変更後)に合計利用者数を登録します。ここでは3とします。「確認画面へ」をクリック

「実行する」をクリック

以上でライセンス数変更の受付は完了です。同じ要領でMicrosoft SQL Server ライセンスも追加登録してください。

変更受付のメールが下記の通り届きます。

件名:【完了通知】 ライセンス数変更 —BIGLOBEクラウドホスティング

まとめ

今回、弥生シリーズをインストールするサーバに業務サーバパックを使いました。SQLサーバとRDライセンスサーバがインストールされているので、アプリケーションのインストール作業がすぐに始められることをご理解いただけたかと思います。本ブログが弥生シリーズをクラウドで利用する際に役立てられたら幸いです。

BIGOBEクラウドホスティングを今後ともよろしくお願いいたします。

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